1年を24等分にした季節の変わり目をあらわすのが「二十四節気」。
自然の仕組みに寄り添った生き方・暮らし方は
美や健康を維持していくうえで、とても大切な養生の知恵です。
10月23日は、「霜降(そうこう)」。
露が冷気によって霜となって降り始め、
楓や蔦が紅葉し始めるころで、秋の一番最後の時期でもあります。
この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
空気の乾燥と急激な気温の変化で
カゼをひきやすくなるのも丁度この頃ですね。
五行の考え方では、秋は肺に対応しており、乾燥した気候は肺の陰気を損傷させやすいと考えます。
そのため、鼻の粘膜の乾き、喉の痛み、咳、といった呼吸器系の病気や、口や喉が渇く、
肌が乾燥する、便秘をしやすいなどの症状が出やすくなります。
秋の養生は、乾燥を防ぎ、肺を助けることがとても大切です。
体内の陰気を養い、潤いを与える食材を積極的にいただきましょう!
≪秋にオススメの潤す食材≫
*咳には
枇杷の葉、ラカンカ、松の実、百合根、銀杏、大根、梨
白キクラゲ、レンコン など
*乾燥肌には
百合根、クコの実、白ごま、蜂蜜、豚足、鶏の手羽 など

女性は大好きなはず♡百合根と干し貝柱のご飯。
百合根には気持ちを落ち着かせて安心させてくれる作用もあります♪

蓮根ご飯♪
蓮根のスープは最古の薬膳と言われています^^

薬膳料理研究会で蓮根の会をしたときの様子。
蓮根をスライスしてオリーブオイルで揚げたもの、白キクラゲ、梨、クレソン、春菊、から煎りしたナッツのサラダ。
どれも肺を助けてくれる食材です!!心にも身体にも美味しい!おすすめ!
【母へ】
妊娠中のかた、産後の女性とくに授乳中のかたは
体内の血液、血液以外の水分を含めた液体である陰液が激しく不足している状態です。
上記の潤す食材を積極的にいただくのはもちろん、こまめに水分を補給したいですね。
朝晩の気温差や冷えにも気をつけて!
【子へ】
臓器がまだ未熟な赤ちゃんや小さな子どもたちは
呼吸器系のトラブルが多いもの。
梨は身体を冷やす作用もあるので、いただくならば少量
または
生姜と一緒に煮詰めておいたりと、工夫をするとよいですね^^
我が家では、熟れすぎた無花果(こちらも肺を潤す食材)があったときに、
なんとか素敵に活用しようと思って、梨、生姜、レモン果汁、蜂蜜と煮詰めて、コンフィチュールにしました。
この偶然できたコンフィチュールが美味しくって!
ヨーグルトやパンと一緒にいただいたり、あるときはドレッシングに
またあるときは肉料理やカレーにと幅広い活躍を見せてくれて重宝しました!
いつものお茶に枇杷の葉をブレンドして煎じるのもオススメです。
年齢的に可能なら、蜂蜜を溶いてあげると潤いアップ!
登園時に水筒に入れて持たせれば、風邪予防対策のひとつにもなりますね^^
(我が家でも、ちびたに持たせて登園させています!)
☆
自然の多い環境の中で深呼吸をするだけでも
肺に氣を補うことができますよ〜♪
(写真(一番上): 広田行正)