赤ちゃんが産まれたら、膝の上にちょこんと座らせて、一緒に絵本を読むのが夢でした。
早速、ハハが大好きな「かぐやひめ」や「100万回いきたねこ」を買い揃えて読み聞かせるも、まったく関心無きご様子の息子。
それもそのはず、長男は当時生後6カ月。腰が据わったばかりの人にとって、姫が月に帰る切なさ、ネコの輪廻転生など、心底どうでもよいことだったのでしょう。では何がお気に召すのかしら? と低姿勢で探りを入れつつたどり着いたのが、0歳児が笑うてっぱん絵本3冊!
「だっだぁー」
ねんどで作られたゆるい表情のお顔と一緒に、軽妙な言葉あそびが繰り返されます。
だっだぁー だらっ だらぁーーー
ほっほー ほっほー ほーほーほー
ねんど顔の表情を真似ながら、抑揚をつけて読み上げます。
ノッてくると、絵本を上下左右にゆさゆさ揺らして、ハハも一緒に揺れます!
絵本、ハハの顔、絵本、ハハの顔、と目を白黒させながらも、ケタケタ笑う息子。
手を伸ばして絵本をバシバシ叩いたり、わしっとつかんでくるので、この通りページはしわしわ。
長女、次女も、同じように喜んでくれました。
親子の一体感を味わえます。
「くっついた」
動物たちが、手を繋いだり鼻先をあわせたりして、ピタッとくっついていきます。最後はお母さんとピタッ。くっついたーと頬を寄せてスリスリ。むにむにほっぺの感触を楽しんでください。
「おべんとうバス」
お弁当のおかずたちが、名前を呼ばれて順番にバスに乗り込んでいきます。名前を呼ばれたら、おかずになりきって、元気よくお返事。赤ちゃんの手を持って、はーいと上に挙げてあげます。その繰り返し。それが0歳児のツボにはまるようです。
3冊の共通点は、リズミカルであること、言葉遊びの要素があること、そして繰り返しであること。子どもは繰り返すことで安心感を得ると言いますが、安心が無邪気な笑いに繋がるのでしょうか。まぁ、楽しく笑ってくれれば、ハハは言うことありません。