昨年、渡米して初めて迎えたクリスマス。
ほぼ誰にも、”Merry Christmas!”と言われないことに驚きました。
代わりになんと言うかというと・・・
”Happy Holidays!”
クリスマスは言わずと知れたキリスト教のイベント。
アメリカは多国籍・多人種・多宗教の国なので、様々な宗教を信仰する人たち(もしくは何も信仰していない人たち)をリスペクトして、宗教色が全くない”Happy Holidays!” が一般的な声かけになっているよう。
だいたいクリスマスから年末年始のお休みを指して、12月中旬を過ぎると町中のいたるところで聞かれます。
イルミネーションもきれいで、町ごとウキウキしているようなシーズンに飛び交う”Happy Holidays!”
その言葉のとてもアメリカらしい背景を知って、大好きなあいさつになりました。
(普段のあいさつでは、”Have a good day!” が好きです♪)
また、この時期、アメリカではクリスマスだけではなく「ハヌカ」と呼ばれるユダヤ教のお祭りも、同時に祝われます。
大統領がお祝いメッセージを出し、ホワイトハウスでイベントも催されるほどです。
紀元前二世紀、ギリシア人による弾圧を受けていたユダヤ人が、やっと自分たちの神殿を取り戻したとき、ひとつだけ見つかった、汚されていない油壺。一日灯すに満たないくらいしかなかった油は、火をつけると8日間燃え続けた、という言い伝えにちなみ、8日間行われるハヌカのお祝いは、「光の祭典」とも呼ばれています。

9本並んだろうそくがシンボル。
中央の大きなろうそくは点火用とのことです。
ハロウィンやクリスマスなど、日本ではあまり宗教観に基づかずに「たのしいイベント」として捉えられている感もありますが、それぞれの発祥のルーツなどを調べていくといろいろな発見があっておもしろいです。
ちなみにこちらのクリスマスは家族と楽しむためのものなので、お店などはほぼ閉まり、家族と離れて暮らす人たちの多くは帰省します。普段は渋滞の道もガラガラです。

いつもは渋滞がすごい、この道路。
クリスマス当日には、ご覧の通りの状態です。
全く街もにぎわっておらず、静かなクリスマス当日、我が家も家族みんなで、自宅でゆっくり過ごしました。
普段より時間をかけて料理をしたり、気分を出してみようとケーキとシャンパンを買ってみたりと、ささやかながら非日常的なことをしてみました。

サンタとトナカイが忙しそうに飛んでいます。
いま1歳になったばかりの子どもがもう少し大きくなったら、サンタさんからのプレゼントに頭を悩ますんだろうな。
(今年はサンタさんさぼってしまった)
みなさんはどんな年末をお過ごしでしょうか。
Happy Holidays!!!