つらい症状を消してあげたい! でもそれって……
週末は、珍しく静かな朝でした。夫と長男、長女がキャンプに出掛けていたのです。
長男が生まれたときは、赤ちゃん一人でてんてこ舞い。家事も自分のこともなんにもできないわよ!な日々でしたが、三人のハハとなった今、赤ちゃんと二人きりの時間は、しばしの休息。
ハハスキル、じりじりとあがってる~。フフフ。
単に騒がしい2人がいないだけ、とも言えます。
さて、我が家のかわいい末っ子ももちゃん。風邪をひいてしまいました。上に兄弟がいると、病原菌と仲良くなるのも早いですね。鼻水だらだら、寝付いても咳き込みで目覚めてしまいます。そして先日発熱。ブツブツ赤い湿疹もでて、どうやら突発性湿疹だったようです。
子どもって、次々といろんな病気にかかります。鼻水、咳、発熱、ブツブツ。ハハとしては「早くなんとかしてやらねば!」という思いに駆られます。新米ハハ時代の私はまさしくそうで、そこに出ている症状を消すことが、子どものためだと信じていました。
息子よごめん。その薬いらんかったわ!
でも、風邪の症状や湿疹って、なぜ出るのでしょう。それは、病気や不調を治すためです。熱を上げて体内に侵入してきた異物をやっつけて、痰や咳で外に出す。湿疹となり皮膚から排毒することもあります。
だから、身体に出ている症状事態は悪いことではなく、むしろ身体がよくなろう、元気になるぞ!とがんばっている証拠。自己治癒力が働いているのですね。
もーちゃん、2週間ほど鼻水と咳を抱えていましたが、その後の突発性湿疹による発熱を最後に、ぴたっと治まりました。発熱によって、ウイルスだか細菌だかをビシッと封じ込めたのでしょう。
あ、ウイルスと細菌は違います。細菌には抗生物質が有効ですが、ウイルスには効きません。ちなみに風邪の原因の多くはウイルスによるものなので、風邪のとき「とりあえず抗生物質飲んでおきましょう」という対応をしても、いい結果は得られないようです。
私は長男のとき、この失敗を何度かやりました。風邪が長引くとお医者さんも打つ手がなくなるようで、「とりあえず抗生物質飲んでおきますか」となるのです。無知なハハ、とりあえず飲ませる。すると、下痢をする。風邪は治らない。
抗生物質は病気の原因になっている細菌を殺すために服用するわけですが、病原菌だけでなく、善玉菌と言われる腸内細菌も一緒に殺してしまいます。結果、腸内細菌のバランスが崩れて、ぴーぴーの下痢になってしまうのですね。
つまり、
ウイルス感染による風邪で抗生物質を飲む
↓
抗生物質はウイルスに効かないので、風邪は治らない
↓
むしろ腸内の善玉菌を殺してしまい、下痢をおこし体調さらに悪化
↓
うーん、薬変えましょうか(医者)
↓
また効かない、さらに下痢
↓
ひどいおむつかぶれ
という恐怖のスパイラルに陥っていたわけです。息子よ。本当に申し訳なかったです。
風邪は長引き、下痢が続き、とだらだらしているうちに風邪の症状は消えていくのですが、それは薬が治してくれたのではなく、彼の自己治癒力によるもの。余計な薬飲まされても、身体は健気にがんばっていたわけです。どーんと見守っていれば、もっと早く治っていたことでしょう。
今回のももちゃんがまさにそう。私がしていたのは、おっぱいを飲ませて、脱水に気を付けて、経過を見守ること。それだけですが、風邪症状もブツブツも、きれいさっぱり治りました。
ハハができるのは、自己治癒力を高めるサポート
現在の我が家のかかりつけ小児科医は、むやみに薬を処方しません。「風邪に抗生物質は効かないことが多いし、むしろ有害な場合もある」「熱を薬で下げると、治す力を邪魔してしまうことになるよ」と教えてくれます。もちろん薬が有効なときもあります。要は適材適所、本当に必要なときを見極めて使いたいですよね。
私は自然療法が好きですが、現代医学にもお世話になります。それぞれ得意分野が違うので、どれか一つの療法のみで完璧ではないからです。いろんな分野の力を借りつつ、できるだけ薬に頼らず、自分の力で治せるようになってほしい。そのための身体作り、日々の食生活への気配り。これは、ハハが本領発揮できる領域だと思っています。
さて、キャンプにでかけた長男、実は前日に風邪症状が出ていました。激しく咳き込みすぎて、ウェッと吐き戻したり。これはキャンプ危ういな……。でもめっちゃ楽しみにしていたので、行かせてあげたい。
さあ、どうなるやろか、と思っていたのですが、一夜で復活。激しかった咳もピタリととまり、元気いっぱい出掛けていきました。今回彼のサポートに使ったのは、ホメオパシーのレメディ。自然療法のひとつで、ホームケアとして活用しています。
話が長くなってきたので、今回はここまで。
続きは、また改めて!