こんにちは。
岩手県遠野市で農薬や化学肥料、肥料を使わない「自然栽培」という農法で
お米を育てている農家の伊勢崎まゆみと申します。
今は5歳男の子の母ですが、11月には2児の母になる予定の臨月母です!
突然ですが、みなさんは「米ぬか」と聞くとどんなイメージをされますか?
ぬか漬けをパッと思い浮かべる人も多いでしょうか。
我が家はお米農家という事もあり、精米した時に出る米ぬかをワックス代わりに床を拭いたり、
南部鉄器の鍋など、洗剤を使わない調理器具にふりかけて洗ったり、
鶏の餌にまぜたり、畑の肥料代わりにも。
大切なお米からの副産物であり、日常で身近な存在であります。
さて、これからいよいよ新米の季節です。
新米から出る米ぬかは1年で一番みずみずしく、香り豊か。
栄養豊富な食材としてもおすすめです。
鉄、美肌効果、ビタミンB1は白米の約20倍、食物繊維はほうれん草の約10倍!
玄米のもつ栄養の90%以上が含まれているそうです。
ぬか漬けはもちろん、米ぬかのふりかけ、お好み焼きやコロッケ、ハンバーグに混ぜたりと
我が家の数ある米ぬか料理の中で、うちの息子が一番好きなのは「ヌッキー」!
米ぬかがたっぷり入ったクッキーの事です(笑)。
オーブンを温めている間に材料を混ぜ、形を作って焼くだけなのでお子さんと一緒に作れます。
煎った米ぬかは、きな粉のように香ばしく甘くなり、ハハもコも食べだしたらとまらない!
なのでお砂糖も普通のクッキーに比べて少ない量ですみます。
今日は、そんなヌッキーの作り方を紹介させてください。
〈材料〉
○米ぬか(新鮮な無農薬のもの)…60g
○薄力粉…80g
○きび砂糖…30g
○なたね油…大さじ2
○豆乳…大さじ1(固いようならさらに大さじ1で調整)
〈作り方〉
①フライパンに米ぬかを入れ弱火〜中火の火にかけます。
②焦さないように木べらなどでよく混ぜながら3〜5分煎ります。
きな粉のような香ばしさが出てきたら煎り糠の完成。
③オーブンを170度に予熱し始めます。
④粉類と砂糖を手でまぜ、真ん中にくぼみを付け、なたね油を入れ、
さらに手でかき混ぜるように混ぜます。粉と油が馴染んで来たら両手を摺り合わせて塊をほぐす。
⑤豆乳を入れよく混ぜます。
⑥生地がまとまってきたら、麺棒や手のひらでのばして好きな大きさに。
⑦鉄板に並べて170度のオーブンで20分焼いたら出来上がり!
四角く切ったり、少し厚めの棒状にしても。(フォークで空気穴を付けると熱が通りやすいです)
炒り米ぬかはジップロックや密閉容器に入れ冷蔵庫で1週間持つので、
少し多めに炒ってホットミルクにかけたり、白玉団子にまぶしたり、きな粉のように楽しめますよ。
そして材料にも書きましたが、米ぬかは玄米部分の中でもっとも残留農薬が蓄積されやすいので、
選ぶ際は無農薬のものを選んでください。
でもスーパーなどではなかなか無農薬の新鮮な米ぬかに出会える機会がないかもしれません。
そんな時は、自然に優しい栽培をしている農家さんを探してみて欲しいです。
私のおすすめはこちら。
マーマーな農家
http://murmur-farm.com/index.html
ポケットマルシェ
https://poke-m.com/
(米ぬかが出品されているかはタイミング次第ですが。ちなみに
私の農園もお米やおせんべいを「伊勢崎克彦」で出品しています。
11月下旬からは、新米や米ぬかも出品したいと思っています!)
つくる人と買う人が直接繋がる事によって、新鮮な糠や食材が届くのはもちろん、
いのちをつくる食べ物について考えたり、見直したり、
出会ったりするきっかけになってくれたらいいなって思います。
我が家はただいま稲刈り真っ最中。
そんな時の「こびる(=おやつ)」にもヌッキーは大活躍ですが、
新米が食卓に並ぶ11月下旬には、その時出た米ぬかで沢庵を仕込んだり、
去年教えてもらった糠さんまを漬けてみたいな〜、と、
今から米ぬかとの冬支度が待ち遠しい毎日です。