薬を飲むのが当たり前でした
「ハハとコの暮らしのアロマ」3.風邪で身体を整える。を書いていて、私のお薬遍歴について、もう少し付け加えておこうと思いました。
えーと、トップ画像は先日の朝食です!お薬の写真アップもなんだし、辛気臭くならないように、爽やかさを出してみようかと(笑)
私は、割と何に対しても無頓着な親の元で育ちました。子どもの頃から、風邪をひいたら抗生物質。市販の咳止めシロップもよく飲まされていました。あれ、甘くておいしいのです(笑)「お母さん、もっとちょーだい」とよろこんで飲んでいた幼き日々。
そんなごく一般的(じゃない?)な家庭で育ったもので、幼いころから、具合が悪くなったら病院へ行く、お薬を飲む、というのが当たり前でした。そして、いつしか「病気は薬が治してくれる」という意識が刷り込まれていきました。子どもの頃からよく蕁麻疹が出たり、貧血持ちだったり、スッキリしない健康状態。成長し、思春期を迎える頃には、激しい生理痛に悩まされていました。激痛のあまり倒れて、救急車で運ばれたこともあります。
そんな時もね、やっぱりお薬。痛みにはロキソニンやボルタレンという鎮痛剤を常用し、ひどすぎる生理痛をコントロールするため、医師に勧められた低用量ピルを飲んでいた時期もあります。
確かに、鎮痛剤で痛みを一時的に抑えることはできましたが、根本的な解決にはなりませんでした。薬を飲み続けると、徐々に効かなくなってきて、さらに強い薬を必要とする。そんな状態でした。
身体は冷えていないか。食生活は乱れていないか。過度なストレスがかかっていないか。今なら、そんな観点からアプローチしますが、当時は「薬で治す」という意識しかありませんでした。
ハハ、肺炎になる
子どもができてからは、私も子どもたちも、なるべく薬に頼らないよう心掛けてきましたが、薬に助けられたこともあります。
長女が生後6か月の時、ハハ、肺炎を患い倒れました。産後の絶え間ない授乳、眠れない夜。そんな時期ですが、ライターの仕事を再開。日中は子どもたちのお世話で仕事ができないので、夜ごそごそ起き出して、原稿を書きます。
風邪がなかなか治らない。
だらだら咳が続き、夕方になると発熱するという状態が1週間、2週間。さすがにおかしいと思い病院にも行きましたが、「夏風邪です。夏風邪はしつこいですからね」と言われて風邪薬が処方されました。本来ならしっかり養生しなければならない状況ですが、休めませんでした。高熱が出ても子どものお世話に追われ、お乳も与え続け、食欲がなくても食事の用意。
今思い出しても、つらくて涙がポロリです。
そんな状況は今も変わらず、またまた無理をして、先日風邪をこじらせたのですが…。肺炎まではいきませんでした。ホッ!
当時も、夏風邪なら自力で治すわ!と、精油でケアしたり、ホメオパシーのレメディを摂ったりしていましたが、一向に改善せず。あまりにつらくて、その後違う病院へかかりました。するとあっさり「肺炎です」との診断。
すぐに抗生物質が処方されました。細菌性の肺炎だったので、抗生物質が良く効き、その日のうちに熱が下がりました。
あぶないあぶない。手遅れになるところやった…。
自己治癒力では治せないところまできていたのですね。こういう時は、薬の存在に感謝して、お世話になるタイミングなのだと、身をもって体感しました。
医者もいろいろ、決めるのは自分
肺炎になったとき、抗生物質と一緒に、総合風邪薬や咳止め、痰きり薬も出しますね、と医師から言われましたが、それらはお断りしました。
「先生、抗生物質が今必要なのは分かるのですが、風邪薬や咳止めも飲んだ方がよいですか? 私はいらないと思うのですが」
「そうですか。風邪薬も咳止めも、症状を緩和するためのもので、病気そのものを治すものではないので、イヤなら飲まなくてもいいですよ」
聞けば率直に答えてくれるものですね。薬をたくさん出す医者もいれば、なるべく薬は使わないという医者もいます。それに、患者である私たちが薬を求めるからたくさん出す、という一面もあると思います。 自己治癒力でどうにも治せない状態だったので、抗生物質に助けてもらいました。でも、それ以外の、症状を楽にするための薬はいらない、と私は判断しました。
治すのは自分自身の力
自然療法は、ひとつの症状を薬で消す、という考え方ではなく、身体、心、生活習慣など、ホリスティック(全体的)なアプローチで健康を増進していくものです。 疲れたらゆっくり休む、規則正しく生活する。その上で自然療法のケアをしていたら、風邪をこじらせて肺炎にまでなることはなかったと思います。自分の力で不調や病気を治すためには、普段から自己治癒力を高めておく必要があります。結局、病気を治すのは薬ではなくて、自分自身なのですね。
そう気づくまでに、30年以上もかかってしまいました。
でも、気付いてよかった~。