お正月はいかがお過ごしでしたか?
遠野に来て今年で12年目。
去年から本格的に、16代続く農家の夫の実家で同居生活が始まり
私は今年が初めてこのお家でどっぷり過ごしたお正月になりました。
私は今年が初めてこのお家でどっぷり過ごしたお正月になりました。
その前までは、農薬や化学肥料を使わない「自然栽培」という栽培方法で
お米や野菜作りをしたい、自然と寄り添った暮らしをしたい、と言う想いから
実家から少し離れた場所に暮らしていたのですが、
実家での暮らしで、ちょうど今時期、小正月に行う
その土地ならではの素敵な習わしがあったので紹介させてください。
その土地ならではの素敵な習わしがあったので紹介させてください。
遠野は車で5分・10分離れた場所でも習わしや文化に違いがあり
私たちが住まわせてもらった宮守町上鱒沢(かみますざわ)と言う地区では
1月中旬に毎年「八将神(はっしょうじん)」という集まりがあります。
家のご近所10数件で集まり
この土地の神様「八将神」様を祭る日で
八将神は毎年、各家が順番で「宿(やど)」として守り
小正月の頃に近所みんなが集まってお祝いします。
初めて参加した年は息子が生まれたばかりで
強風吹き荒れる雪の中、八将神様にまだ0歳児を抱っこして挨拶に行きましたっけ。
祭る日はその年に宿となった方が中心になって料理の準備をします。
写真の年は郷土料理やお漬け物名人のお家の方が担当だったので、
これぞおばあちゃんの料理!という料理な並び
私、大興奮!
自家製の干し柿の入ったなます
春に採ったわらびの油炒め
ぜんまいのごま和え
ぜんまいのごま和え
秋に収穫したキノコ沢山の豚汁 etc…
どれも自分たちの暮らしから生まれた食材たちで振舞ってくれました。
特に面白いのがこちら
お出汁のきいたそれはそれは美味しいお雑煮。
おかわりしたいくらい、このまま全部食べたいほど美味しいお雑煮。
ここでの食べ方は、汁を先に少し飲んで、残した具材とお餅に
先月農家のハハレシピで投稿した、甘い「くるみダレ」(写真右上の)
を入れて食べるの習慣なんです!!
醤油ベースの汁に甘いくるみだれの組み合わせ。
混ぜなくていいのに…という心の声と驚きと戸惑いを隠しつつ食べていた
その土地の文化が知れた楽しい1品でした。