産後ハイその後……育て方がわからない!
ハハのみなさま、はじめまして。野村佳未(のむらよしみ)と申します。
私は何者かと申しますと、大阪在住、30代後半の3児の母で、
文章を書くことを生業としております。
酒飲みで、ランチはコンビニ弁当。ラーメンなら豚骨。
そんな20代を終えたころ、赤ちゃんを授かりました。
過酷な難産の末生まれてきてくれた我が子は、途方もなくかわいいものでした。
この子のためにできる限りのことをしたい。
ハハのすべてを捧げるわ!
と産後ハイな数か月を過ごした後、はたと気がつきました。
「ワタシ……子どもの育て方がわからない」
おむつを替えたのに、ずっと抱っこしているのに、泣くたびに授乳しているのに、どうして泣きやまないの?
湿疹には病院でもらった塗り薬(ステロイド)を塗っているのに、なぜこんなに長引いて、どんどんひどくなるの?
風邪をひいたら風邪薬を飲ませて、抗生物質も飲ませて、解熱剤も飲ませて…なのに高熱が続くのはどうして?
いつも一生懸命でした。でも、答えが見えないのです。
必死で船を漕いでいるのに、ぐるぐるぐるぐるまわって、たどり着きたい場所とは違う方向に進んでしまう。
皆と同じことをしているし、お医者様のいうことを守っているし、私、間違ってない。大丈夫、な、ハズ。
うまく舵を切れないモヤモヤにふたをして、そう言い聞かせていました。
新米ハハ、猛追に転じる
そんな日常が一気に吹っ飛んだのが、9.11。東日本大震災とその後の原発事故です。
あの衝撃。それまで信じていたもの、価値観が次つぎと塗り換えられていく日々。
それらを綴ると本が一冊書けるのでざっくりと割愛しますが、2011年の3月を境に、私ははっきりと変わりました。
権威ある誰かに任せるのではなく、みんなと一緒だから安心なのでもなく。
「これからは自分の頭で考え、選び、責任を取ろう」。そう心に決めました。
それから、新米ハハの猛追が始まります。本を読み、勉強会やセミナーに参加し、身体の仕組みや薬の作用、食べ物が及ぼす影響などについて理解を深め、自然療法の資格も取りました。
そんなこんなとしているうちに、紙おむつは布おむつに、おやつは手作りに、
病院へ行く前におうちでお手当、とハハライフが変化していきます。
三人の子育てを通して、自称“自然派ハハ”へと変貌を遂げたのです。
そりゃ、いろいろありました。いろいろありますよね、子育て。
そんなハハの思いも体験も、ここでシェアしていきたいと思います。
なにかと孤独になりがちでもある、ハハの日常。
ハハハ!と笑って、繋がっていきたいですね(我ながらうまいシメ!)